日本のハーレー、陸王について

日本のハーレー、陸王について

陸王とはかつて存在していたオートバイのブランドです。アメリカのハーレーを源流としたオートバイを販売していたのが大きな特徴です。
よく誤解されることですが、ハーレーの模倣ではなく、正式にハーレー側からライセンスを得て生産されたものです。国内生産が開始されたのは1934年のことであり、当時主流だったサイドバルブエンジン車両の作成に必要なツールやライセンスは全て日本側へ供与されました。
生産当時の社名は日本ハーレーダビッドソンモーターサイクルであり、その後1935年に社名は三共内燃機に変更され、さらにイメージを高めるための名前の公募し、陸王と名づけられました。
当時のものは旧型ハーレーを参考にしたモデルなため、世界的にはやや時代遅れだったものの、結果的にアメリカ車慣れしていた当時の状況では非常に好まれました。
その後日米間で戦争をしている間も生産は継続、終戦直後にはいったん停止したものの、その直後にはすぐに復活しました。
しかし終戦後はあまり売れずに、とうとう1949年には倒産してしまいます。
その後元航空機メーカーにて継承はつれたものの、販路が復活することはなく、1959年に生産打ち切りになり、その翌年に倒産しました。